見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜＊おまけ終了＊

「そう言えば、神野さんは部活は？」

「え？」

「学生時代、何か部活していた？」


急に自分のことを質問され、え？え？…とオタオタしながら二人を眺めた。
社長はニコッと口元に笑みを浮かべたままでいて、副社長は横目でじろっと私を見ている。


「え…、あの…私はこれといって特にスポーツとかはしてなかったんですけど、中学の時は軟式テニス部のマネージャーで、高校ではバスケ部のマネージャーをしていました」


自分が体を動かすよりも、スポーツする人達の縁の下の力持ちになりたくて…と弁明。
本当はとても運動が苦手で、走るのも遅く、球技も大の苦手で下手くそだったからだ。


「マネージャー？」

「はい。見ているだけで自分もスポーツしているような気がするから好きでした」


部活の準備や後片付けを手伝うと部員の皆が喜んでくれた。
その喜ぶ顔が見たくて、ついつい張り切り過ぎるところもあった。


「へぇー」


社長は感心したような声を漏らした。でも、副社長は釈然としない感じで、横を向いたままムスッとしている。