群青色の空






昼ごはんを食べるために屋上へ行こうと教室を出ようとしたタイミングでリサがあえて名前を呼んだ。



「陽介、お昼食べよ」



ちらっと横を見ると、リサがそれはそれは嬉しそうに彼の腕を取りわたしにほくそ笑んだ。



別に取ったりしないのに。



一方の彼はというと、表情の読めない顔でリサに同調していた。



2人は気付けば机をくっつけ合ってご飯を食べている。



……完全に向こうに行ったんだ。



「邪魔、そこ通路だから」



マナが押しのけながら言う。



すると、面白いようにみんなが乗っかる。



「斎藤さんキモーい」



「どこ見てんだよ、ブス」



「何あの金髪」



「斎藤さんと青木くんじゃあ釣り合わないよね」



「だっさ」



「見てるとかキモ」



「あれ、ストーカーじゃん」



「青木くんも離れるよね」



「あはははは」



「ださーい、きゃははははは」



どっちがよ。




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