「好き」はきっと二分の一
先生もそう言って笑ってくれた。いつもと変わらない幸せな時間。

「さて、そろそろ職員会議の準備をしないとな」

先生はそう言い、立ち上がる。プリントを片付け始めた私は、恋と数学で思い出した。

「先生!私も少しだけ確率がわかりました」

「確率?どんな風に?」

私は先生に近づき、笑いながら言った。

「恋に訪れる結末は二つ。好きか嫌いの二択!恋が叶う確率は、二分の一ですよね?」

「……そうかもしれないな」

先生はそう言って、荷物を持つ。今日私たちのクラスは数学の授業がある。その時にはもう二人きりではいられない。

「先生」

私は先生の手をそっと掴み、先生を見つめた。そして不思議に思っていたことを訊ねる。

「どうして私に可愛いものが好きって教えてくれたんですか?私、自惚れてもいいんですか?」

先生の頰がほんのり赤く染まる。そして、先生は私に目線を合わせてくれた。顔が近い。

「そう思ってくれて構わない」
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