君は同期で幼馴染で××で

今日も、いつも通り混み合った電車に乗り込む。すぐさま、倒れないように陸につかまる。

「多少早く帰れても、やっぱり混んでるね。真紀ちゃん、ちゃんとつかまっててね」

「はあい」

そのまま揺られること３０分弱。マンションの最寄駅で、電車を降りた。

「はあ……疲れたね。真紀ちゃん、大丈夫だった？」

「なんとか」

「僕がいる時はともかく、一人で乗ってる時は、もっと大変なんじゃない？」

「まあね。必死に立ってるよ」

「もう、そんなの心配だよ。だから、できるだけ帰りの時間は合わせようね」

「いやいや。お互い抱えてる仕事があるでしょ？自分のタイミングで帰ればいいのよ」

「真紀ちゃんがそんなんだと、僕が心配になる……だから、できるだけ僕が合わせるよ」

昔は、私が守ってあげなきゃって思ってたんだけどなあ……