君は同期で幼馴染で××で
私達は卒園後、小学校も一緒だった。たった2クラスしかないから、6年間のうち4回も同じクラスになった。
いい意味で田舎だったから、私が異性の陸と仲良くしてても、からかわれることはなかった。行きも帰りも、ほぼ毎日一緒。陸のことは、親友だと思っていた。だから、陸が誰かに嫌がらせをされたとなれば、やっぱり私は幼稚園の時のように
相手に向かって言い返してた。

中学年ぐらいまでは、私の方が断然背が高かった。女の子ならではで、中学年で一気に背が伸びた。でも、高学年になると、陸の背も少しずつ伸びて、卒業する頃には、陸の方がほんの少しだけ高くなっていた。


中学校も、もちろん同じ公立学校だった。
陸は、当時流行っていたアニメに影響を受けたのか、バスケ部に入っていた。
威勢は良かったものの、基本的にインドア派の私は、美術部か吹奏楽部かで迷っていたけど、仲良くなった友達に誘われて、吹奏楽部を選んだ。
陸とはお互い、朝練の曜日が違ったから、別々に登校することが多かった。でも、そんな中でも、陸はなんとか一緒に帰ろうとしたり、朝も用があるからと、私に合わせることもあった。

ただ、中学生ともなると、男女が一緒にいれば、冷やかしの対象とされることがよくあった。陸は気にしなかったけど、私は気にした。それに、女友達とすごすことが楽しくて、次第に陸といるよりも友達といることが多くなっていった。

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