始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『わかるわよ、ヘッドハンティングでしょ。わざわざ超一流のカリスマ美容師さんが、うちなんかに来てくれるなんて、申し訳ないわ。でも、穂乃果ちゃん、あなたを認めて下さる人がいて、本当に良かったわね。ここにいるより、ずっと立派な美容師に成長出来るチャンスなんだから、頑張るんだよ』


『オーナー…すみません。本当にありがとうございます』


温かい言葉に、泣きそうになる。


オーナーには、ものすごくお世話になったから…


『本当に突然に申し訳ありません。ヘッドハンティングと言うか、実は私は、穂乃果さんとお付き合いさせて頂いてて、いつかは結婚をと思っています。ですので、今から月城グループの仕事に関わっておいてもらいたくて』


『あら!まあ、そんな。驚いたわ~』


悠人、それは…嘘だよ…


『穂乃果、浅田さんにはキチンとお伝えするべきだよ』


『あ、あ、あの…』


もう、付き合ってるとか、結婚とか、私はまだ何の答えも出してないのに…
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