極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい

「昨夜の事を後悔して言った訳じゃない。今までの俺たちの関係を新たなものにしようといってるんだ。叶、戻ってこい俺の元に」
「え？…も、戻ってもいいんですか？私、また流星さんの家政婦をしてもいいんですか？」
「いや、また、回りくどい言い方になってしまったな…」
流星さんはそう言うと私の両手を取りぎゅっと握った。

「家政婦としてではなく…叶、俺もお前が好きだ。だから、俺と結婚しよう」
「……あ、あの…え…と…」
流星さんが私を好き？？結婚！？
流星さんの言葉が信じられなくて困惑してしまう。これはまだ夢の続きなのだろうか？
「叶、お前も同じ気持ちだと思ってたんだが、俺の勘違いか？」
困ったような顔で首を傾げる流星さんに私はぶんぶんと首を振った。
「あの…信じられなくて…これは夢じゃないんですか？」
「どう見ても現実だろう。こんな痛い思いしてるくせに夢だと思うか？」
手も膝も足首も痛い。確かに痛みを感じるということはこれは現実。
「で、でも、流星さんは偉い人で…私は家政婦で…こんなこと、あり得ないわけで…」
しどろもどろと言い訳してると顎を掴まれ上を向かされ碧い瞳と目が合う。
「叶、もう離したくない。つべこべ言わずに素直に頷け」
瞳がきらりと光ったと思った時には唇を塞がれた。
何度も啄まれ舌を絡め取られ昨夜の甘い余韻まで蘇ってきてドキドキと胸が高鳴る。