極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
「リュウ兄!あ、叶ここにいた!ちょっと来てよ!リュウ兄も!」
「あ、風雅さん何ですか?」
流星さんが手を離した途端、ドアが勢いよく開けられ風雅さんに早くおいでと急かされた。
流星さんと目を合わせ何事かとリビングに向かう。
そこでは夕方届けられたdesireで購入した服が広げられていた。
「叶〜これ着てみて!」
「え?このワンピース…」
それは気に入って鏡の前で当てていたワンピース。風雅さんが試着室を開けたとき慌ててしまったのにしっかり見られていたのか、それが目の前にあって困惑した。だってこれ、物凄くお高かったはず。
「叶にプレゼントしてあげるよ、きっと似合うから早く着て来て」
「え、でもこんなお高い物…」
困ってしまった私は思わず流星さんを見た。流星さんは眉間にシワを寄せていて私と目が合うとふうとため息をついた。
「くれると言うのだから貰っておけ。今更返品するのも店に迷惑だ」
「…は…い」
流星さんは怒ってるようでなんだか怖い。風雅さんは気にも留めず早く着替えてと急かすので仕方なく自分の部屋に着替えに行った。

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