極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
「あの…」
着替えてそ~っとドアを開けると待ち構えてた風雅さんに捕まりリビング中央へと連れてかれた。そこには流星さんに旦那さま、武雄さんと紀子さんみんなが揃っていた。
「チョーかわいい!叶!似合ってるよ!」
「おお、可愛いな」
「そ、そうですか…?」
旦那さままで目を細めうんうん頷いて、風雅さんとそれぞれ称賛の言葉を掛けてくれてとても照れた。お世辞だとしても嬉しい。半袖のライトブルーのワンピースは白い細かな刺繍が入っていて体のラインを綺麗に見せてくれ、膝下丈のフレアスカートがふわっとしていて、見た目だけは清楚なお嬢様だ。
武雄さんも紀子さんも素敵と言ってくれたけど、流星さんだけは真顔で心配になった。
「あの、流星さん。こんな素敵なワンピースほんとに私が貰っていいんでしょうか?」
「…いいと言ってるだろう」
眉間にシワを寄せた流星さんに萎縮してしまう。皆さんは似合うと言ってくれたけど、本当は似合ってないとか?私が着るにはやはり格が高すぎるのだろうか?
「あの、似合ってないならはっきりと言ってください」
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