【短】チョコプリンセス〜甘い甘い誘惑に勝てはしない〜
「これ…私が貰ってもいいの…?」
「愛咲ちゃんにしかあげないし、愛咲ちゃん以外はありえないよ」
「…うそぉ……」
私は震える手でそのブレスレットに触れた。
すると、その手に楽斗の手が絡んで…そっと手首に巻かれた。
そして…。
ちゅ
小さな小さなリップ音を立てて、そこに接吻けを落とされる。
「絶対に、離さないから…覚悟、してて?」
「別れたいって言われても離れないよ…」
私の頬にはいつの間にか、はらはらと涙が伝う。
それを楽斗の大きな手が近付いて来て、柔い真綿を触るような優しさで拭っていく。
「…楽斗…ありがと」
「じゃあ…チョコレート、愛咲ちゃんが食べさせてくれる?」
「…そんなの…、恥ずかしいよ…」
「じゃあ…一緒に食べよ?」
「…ん…」
かさかさ
昨日一生懸命施したラッピングを楽斗が楽しげにほどいて。
やっとの思いで可愛らしいハート型になったチョコレートを、愛しそうに見つめる。
それから、一つつまんで頬をほころばせた。
「愛咲ちゃんみたいで、可愛いなぁ」
「…っ、そんなことないってば…」
「あるって。だって……」
「あ……、」
楽斗は、ぱくり、とチョコレートを口に入れると、そのままキスをする。
突然のことに、真っ赤になる私へとウィンクをする楽斗。
「ね?…とっても甘い……」
「ん、もう!楽斗はキャラ崩壊し過ぎてる!」
「好きな子振り向かせるためなら、キャラなんて気にしてらんないって」
そう言って、もう一度手首にキス。
「俺のモノ、だから」
「楽斗だって、私のっ…んんんっ」
噛み付くようなキス。
キス。
キスの嵐。
気付けば、楽斗の腕の中にいて、私は幸福感で胸が一杯になる。