【女の事件】黒煙のレクイエム
第32話
8月16日に、てるよしが勤務していた工場の従業員さんで解雇の対象になっている2500人の従業員さんたちのリストが親会社から提示された。

てるよしは、解雇の対象になっている2500人の従業員さんには入っていないので引き続き工場に勤務することができるようになった。

しかし、てるよしは『何でオレをリストラしなかったのだ!!』と怒っていたので竹村さんに詰めよった。

竹村さんは『てるよしさんは工場で必要な従業員さんだから残ってほしい。』とていねいに説明をしてから『若い従業員さんたちがまだ一人前に成長をしていないから、仕事を教えてあげなさい…』とあつかましい口調で言うたので、てるよしは怒り心頭になって若い従業員さんたちで小生意気な顔をしている従業員さん二人を怒鳴り付けた後、に殴るけるを加えた。

「てるよしさん…何でぼくが殴られないといけないのですか?」
「何やその面は!!オドレは小生意気なのだからやっつけてやる!!」

この時てるよしは、箱を結束する機械を作動させて小生意気な従業員さんの首をつかんで機械につきだした。

「やめてください!!死んでしまうよ!!」
「ワーッ!!」
「ああ…ダメだ!!」
「イヤだ!!死にたくないよ!!イヤだ!!」
「オラ!!オドレ!!」

(ガチャ!!グルグルグル!!)

「くっ苦しい!!苦しい!!」
「オラ!!思い知ったか!!」

てるよしが箱を結束する機械で小生意気な顔の従業員さんを巻き込んでひもで首をしめてしまった事件が発生したので、工場は操業が止まった。

てるよしは、事件を起こした後、工場から逃げ出した。

それから一時間後に、岡山県警のパトカーがけたたましいサイレンを鳴らして工場の敷地内に入ってきた。

小生意気な顔の従業員さんの男性は、機械に巻き込まれて亡くなった。

その日の夜のことであった。

てるよしは、事件を起こした後、逃げて逃げて逃げ回った末に、玉2丁目の家に帰宅をした。

てるよしの妻は、岡山県警から電話で『てるよしが帰宅をしたら電話をかけてください…』と言うたので、分かりましたと言うて受話器を置いた。

それからほどなくして、てるよしが帰宅をした。

てるよしの妻は、てるよしに警察署の電話番号を書いた紙を手渡した。

しかし、てるよしは『オレにケーサツに行けと言いたいのか!?』と妻に怒鳴り付けたので、ひどい大ゲンカになってしまった。

「あなた!!どうして工場の結束の機械で従業員さんの首を絞めて死なせたのよ!!どうして従業員さんの命をうばったりしたのよ!?今すぐ警察署に出頭して自首しに行ってよ!!」
「だから!!何でオレが警察署に行かなければならないのだ!!亡くなった小生意気な従業員はな!!仕事をのらりくらりとばかりしていたから殺した!!けっ!!冗談じゃない!!竹村のアホンダラ工場長がオレの人生をボロメタにしたのだから仕返しをしたのだよ!!」
「仕返しって…あんたは人の命を奪っておいてヘーゼンとしていられるわね!!はやく警察署へ電話をしなさいよ!!」
「何だと!!」

てるよしは、頭がサクラン状態におちいっていたので、詰め寄ってきた妻を思い切り突き飛ばして倒した後、力で思い切り押さえつけた。

「苦しい…やめてあなた!!やめて!!」
「ふざけるな!!オドレはオレの人生をボロメタにしたのだからな!!ワーッ!!」

(ビリビリビリビリ!!ビリビリビリビリ!!ブチッ!!)

てるよしは、妻が着ていた白のブラウスを思い切り破いたあと、下につけていたチョコレート色のストラップレスのブラジャーを力を込めて引きちぎった。

「イヤ!!やめて!!やめて!!」
「騒ぐな!!ワーッ!!ワーッ!!ワーッ!!」

(バリバリバリ!!)

てるよしは、妻が着ていたスカートの丈をズタズタに破った後、ボロボロに傷つくまでシツヨウに犯した。

そして、妻の財布の中から大金を奪い取って逃げた。

サイアク…

あきよしと言い…

てるよしと言い…

どうして、すぐにキレてしまう男なのかしら…

あきよしとてるよしは、きょうだいそろって意気地無しよね…

なさけないわ…
< 32 / 70 >

この作品をシェア

pagetop