私の推しはぬこ課長~恋は育成ゲームのようにうまくいきません!~
 須藤課長は私に痛みを感じさせることがないように、普段から配慮してくれる優しい恋人。それだけに深読みができないものの、あの高藤さんにレクチャーされている経緯を知ってしまったあとだからこそ、いろんな考えが浮かんでしまった。

「充明くんっ、イク…イっちゃう!」

 頭の中が真っ白になったと同時に、痺れるような快感が体を一気に突き抜けた。足りない酸素を補うように、口を大きく開けっ放しになった私を、満足げな顔をした須藤課長が嬉しそうに見下ろす。

「この間よりも声が出ていたし、愛衣さんすごくエッチだった」

「や、やめてください。恥ずかしい……」

「愛衣さんがイッた瞬間、指に絡みつくナカの感覚だけで、俺までイきそうになった」

「今度は私が、充明くんを感じさせてあげますね。横になってください」

 重たい体をなんとか起こしたというのに、須藤課長はそのままだった。

「愛衣さん、このまま跨って」

「このままって?」

 不思議そうにする私の上半身にぎゅっと抱きつき、耳元に顔を寄せる。

「ベッドで寝ているよりも、愛衣さんの顔を間近で見ながら、童貞を奪われたい」

「変わった人……」

 思わず口から出た言葉を聞いた途端に、須藤課長はくすくす笑った。

「愛衣さんに感じさせられてる俺の顔、すぐ傍で見たくない?」

「見たいです」

「それなら決まり。この腰をあげて。愛衣さんの入口に俺のを当てるから」

 抱きしめたまま私の腰に触れた須藤課長の手つきのイヤラしい動きに、すぐに行動に移すことができない。腰に触れていた手が肌をなぞるようにおりていく。柔らかい双丘に触れる寸前でその手を握りしめて、強制的に動きを止めてやった。

「充明くん……」

「ごめんごめん。愛衣さんの肌に触れると、いろんなところに触れたくなるんだ」

「まったくもう。腰をあげますよ」

 有言実行すると須藤課長の大きいみーたんの先端が、大事なトコロに触れたのだけど。

「充明くん、そんなふうに上下に動かしていたら、挿れられないですって」

 しかも絶頂したばかりの私は敏感になっているため、くすぐったさもある。

「あれ? 感じないんだ?」

「場所がわからなくて、やっていたんじゃなさそうですね……」

「バレたか。ここだろ?」

 白い目で見下ろしたら、変な動きをやめて目当てのソコに押し当てる。そのままゆっくり腰をおろした。

「「うっ!」」

 ふたりして同じタイミングで声を出したところで、体がフリーズする。

「愛衣さん、大丈夫?」

 形のいい眉を歪ませた須藤課長。眉間に深いシワが刻まれる様子は、普段見る会社での機嫌の悪いときの姿なれど、瞳を潤ませながら唇を戦慄かせるだけで、扇情的に見えた。

「私は大丈夫ですよ。へっちゃらです!」

 ここで私が弱音を吐いたりしたら、須藤課長がやめるなんて言う気がした。

(まだ少ししか挿れてないのに、ナカの圧迫感が半端ない。充明くんの大きいみーたんのカタチを、覚えさせられてるみたいだ……)
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