海の景色が変わる頃には…

今日はゆっくりしときな?
またいつでも話聞くから、
1人で考え込むのだけは無しだよ?』



『【玉置凌】
おはよう。具合大丈夫?
凛の元気な顔が見たいな。
早く元気になれますように!』

「もう嫌だぁ…」

スマホの電源をオフにしてそのまま布団にくるまった。

…コンコン

「凛?朝ごはん持って来たけど…」
お母さんが入って来た。

「ごめん。食べたくない」

「ダメよ。食べなきゃ。
あなたまさかまた体調が悪いの?」

「そんなんじゃないよ…」

「そう?
それならいいんだけど…
ご飯、ちゃんと食べなさいね?」

そう言ってお母さんは昨日の夕飯と朝ごはんを入れ替えて部屋を出て行った。



夢を見た。
真っ白い空間の中に1人でぽつんと立っている。どこまで行っても終わりが見えない。
でも後ろから誰かにポンっと肩を叩かれた。

振り返ると同時に目が覚めた。



いつの間に眠っていたのか分からないけど気付けばもう15時だった。とりあえず…由香が心配してるし
来週は学校に行こう。そう決めて、閉めっぱなしにしていたカーテンを開けた。

月曜日の昼休み
空は雲一つないいい天気だった。
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