猛獣御曹司にお嫁入り~私、今にも食べられてしまいそうです~
翌日、いきなり事件は起こった。
朝食の席に志信さんたちはいなかった。他の家族の手前、自室で摂るようだ。志信さんは仕事があるそうで小学校へ行く信士くんと出かけていった。
私も三実さんも顔を合わせなかったのだ。
しかし、昼時に内線電話が鳴った。
私は麻生夫妻と昼食中で、近所のうどん屋さんからおかめうどんが到着したばかり。液晶には社長室の表示。なんだろうと出てみれば、思わぬ声が聞こえてきた。
『そこに幾子さんはいる?』
受話器から聞こえてきたのは志信さんの声だ。なぜ?なぜ志信さんがこんなところに?
「あの、私です」
『すぐに社長室に来て』
それだけ言って内線は切れた。おかめうどんに未練を残している場合じゃなさそうだ。麻生夫妻に断りをいれて、慌てて10階の社長室へ向かった。
社長室に入る前から志信さんの声が響いている。
「ランチをしましょうって言ってるだけじゃない」
「暇ではないんだ。おまえも仕事の休憩時間だろう。帰れ」
ああ、早速喧嘩してる。失礼しますと声をかけ、中に入ると、三実さんと志信さんは社長デスクを挟んで言い合いになっている。
朝食の席に志信さんたちはいなかった。他の家族の手前、自室で摂るようだ。志信さんは仕事があるそうで小学校へ行く信士くんと出かけていった。
私も三実さんも顔を合わせなかったのだ。
しかし、昼時に内線電話が鳴った。
私は麻生夫妻と昼食中で、近所のうどん屋さんからおかめうどんが到着したばかり。液晶には社長室の表示。なんだろうと出てみれば、思わぬ声が聞こえてきた。
『そこに幾子さんはいる?』
受話器から聞こえてきたのは志信さんの声だ。なぜ?なぜ志信さんがこんなところに?
「あの、私です」
『すぐに社長室に来て』
それだけ言って内線は切れた。おかめうどんに未練を残している場合じゃなさそうだ。麻生夫妻に断りをいれて、慌てて10階の社長室へ向かった。
社長室に入る前から志信さんの声が響いている。
「ランチをしましょうって言ってるだけじゃない」
「暇ではないんだ。おまえも仕事の休憩時間だろう。帰れ」
ああ、早速喧嘩してる。失礼しますと声をかけ、中に入ると、三実さんと志信さんは社長デスクを挟んで言い合いになっている。