極上パイロットが愛妻にご所望です
「砂羽、想像力たくましすぎ。砂羽が俺と寝たいと言うなら、もちろん協力は惜しまない」

「さ、桜宮さんっ」

「冗談。ゆっくりワインでも飲んで、話をして、眠くなったら寝るっていうプランは?」

 じょ、冗談? えっちをしないってこと?

 困惑しながら桜宮さんを見ると、彼はエンジンをかけて発進させた。ワイパーが静かに動き、フロントガラスにぶつかる雨を弾いていく。

「で、返事は?」

「……うん」

 桜宮さんに恋心を募らせていたのは事実。彼に愛されたいとも思う。現時点ではワインを飲んでお話がメインぽいけど……。

「自宅に戻って外泊の用意したほうがいい? 俺のワイシャツなら貸すけど?」

 俺のワイシャツと言われて、また顔がポッと火がついたように熱くなる。

 彼をチラリと見れば、笑いを堪えるように口元を歪(ゆが)ませている。

 もうっ、からかわれてばかりなんだから。

「家で用意してきますね」

「OK」

 桜宮さんはサラッと了承して、マンションへ向かってくれた。

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