極上パイロットが愛妻にご所望です
「城田かもしれないわ。毎回、現地に到着するとメッセージを送ってくれるから」
久美は笑みを漏らしながら、スマホの画面をタップしてSNSアプリを開く。
「あら、違ったわ。智子からだわ。あ、CA仲間なの――」
メッセージを読む久美の手が止まる。
右隣の友莉子が「どうしたの?」と久美の手元を覗き込む。
「智子、上海便……王子のフライトで……」
そのとき、食い入るように画面を見つめていた友莉子が「あっ!」と声を上げた。
久美が困惑の表情になった。
「どうしたの?」
私の問いかけに、久美は一瞬ためらってからスマホを差し出した。
そこには写真があり、食事中の光景だ。自撮りらしく、私も見かけたことのあるCAを筆頭に、その後ろに女性陣が並んで座っているところだ。そこに横を向いている朝陽が写っていた。でも、私が釘付けになったのは彼の隣にいるブロンドの女性だ。
朝陽は彼女の隣に座っていた。
おそらく写真を撮られていることなど気にも留めていないのだろう。彼はブロンドの女性に微笑んでいた。そして、彼女もとても楽しそうな笑みを浮かべていた。
ふたりだけが写真を撮られていることをまったく気にしていない。
久美は笑みを漏らしながら、スマホの画面をタップしてSNSアプリを開く。
「あら、違ったわ。智子からだわ。あ、CA仲間なの――」
メッセージを読む久美の手が止まる。
右隣の友莉子が「どうしたの?」と久美の手元を覗き込む。
「智子、上海便……王子のフライトで……」
そのとき、食い入るように画面を見つめていた友莉子が「あっ!」と声を上げた。
久美が困惑の表情になった。
「どうしたの?」
私の問いかけに、久美は一瞬ためらってからスマホを差し出した。
そこには写真があり、食事中の光景だ。自撮りらしく、私も見かけたことのあるCAを筆頭に、その後ろに女性陣が並んで座っているところだ。そこに横を向いている朝陽が写っていた。でも、私が釘付けになったのは彼の隣にいるブロンドの女性だ。
朝陽は彼女の隣に座っていた。
おそらく写真を撮られていることなど気にも留めていないのだろう。彼はブロンドの女性に微笑んでいた。そして、彼女もとても楽しそうな笑みを浮かべていた。
ふたりだけが写真を撮られていることをまったく気にしていない。