極上パイロットが愛妻にご所望です
 翌日の激務が終わり、比呂と私は混雑している羽田を離れて、彼女の自宅がある最寄り駅にあるカフェレストランに入った。

 コートを脱いで、私たちはさっそくメニューを見る。

 お腹も空いている私たちは即座に食べたいものを決め、通りかかった店員にオーダーしてひと息つく。

「比呂、話があるの」

「話? 改まってどうしたの?」

 比呂はそう聞いて、目の前に置かれたコップの水を口にする。

「プロポーズされたの」

 告白した瞬間、比呂は苦しそうに咳き込む。

「ゴホッ! んんっ! ええっ!? プ、プロポーズって、もちろん桜宮機長よね?」

「もちろんよ。オーロラを見ながらプロポーズを――」

「きゃーっ、なんてロマンティックなの! オーロラを見ながら? 桜宮機長じゃないとなかなかできないわ。なんてロマンチストなの!」

 比呂は想像をしているのか、自身を両手で抱きしめて身もだえている。

「結婚式はいつ? うわー素敵よね~」

「まだご両親に会ってもいないし。結婚式はいつになるか、決まっていないの」

 そこへロコモコ丼が運ばれてきて、店員が去ると食べ始める。

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