極上パイロットが愛妻にご所望です
「時間だ。行こう」

 差し出された手を私は握る。その手を、朝陽の肘の辺りまで持っていかれた。

「幸せになろうな。砂羽。愛している。今後ともよろしくな」

 朝陽の言葉に感無量になってしまい、熱くなっていく目頭を堪える。頷くのが精いっぱいだ。

「泣くなよ。ふたりだけになったらたくさん啼かせてやるから」

 からかうような不敵な笑みを送られ、フッと気持ちが楽になった。

「ちょ、もう!」

 緊張を和らげてくれた朝陽の手に引かれ歩を進めると、外側からドアが大きく開かれた。

 私たちの夫婦としての第一歩。

 きらきら輝く眩しい日差しに目を細める。

 これから幸せな未来が待っている。

 朝陽と一緒なら。

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