極上パイロットが愛妻にご所望です
現に、二メートルほど離れた隣のテーブルのCAグループは、こちらのテーブルを窺っているようだった。
私たちの会話にも聞き耳を立てているかもしれない。それほど桜宮さんは人気である。私から見れば、彼は雲の上の人だ。
目の前の男性たちは両隣で話をし、友莉子の左隣のコーパイは彼女とおしゃべりをしている。友莉子の楽しそうな声が聞こえていた。
「どうして――」
私にそんなことを言う理由を聞こうと口を開いたとき、司会が次のスピーチの主で、久美の職場の上司である女性の名前を呼び、そこで拍手が始まる。桜宮さんは右隣のコーパイに話しかけられ、そちらのほうを向いてしまった。
そして出席者の面々が祝福の言葉を述べていく中、料理が次々と出される。
「砂羽、美味しいね」
友莉子は満面の笑みで舌鼓を打つ。
「さすが久美と城田機長が選んだだけあるね」
世界中を飛び回るふたりは、各地で美味しい店を探して訪れるほど食通である。
前菜やスープはぎこちないスプーンとフォーク遣いで食べられた。問題は次だった。目の前のフィレ肉のローストの皿に、ジッと視線を落とす。
フォークで刺して、かぶりつけないし……。
私たちの会話にも聞き耳を立てているかもしれない。それほど桜宮さんは人気である。私から見れば、彼は雲の上の人だ。
目の前の男性たちは両隣で話をし、友莉子の左隣のコーパイは彼女とおしゃべりをしている。友莉子の楽しそうな声が聞こえていた。
「どうして――」
私にそんなことを言う理由を聞こうと口を開いたとき、司会が次のスピーチの主で、久美の職場の上司である女性の名前を呼び、そこで拍手が始まる。桜宮さんは右隣のコーパイに話しかけられ、そちらのほうを向いてしまった。
そして出席者の面々が祝福の言葉を述べていく中、料理が次々と出される。
「砂羽、美味しいね」
友莉子は満面の笑みで舌鼓を打つ。
「さすが久美と城田機長が選んだだけあるね」
世界中を飛び回るふたりは、各地で美味しい店を探して訪れるほど食通である。
前菜やスープはぎこちないスプーンとフォーク遣いで食べられた。問題は次だった。目の前のフィレ肉のローストの皿に、ジッと視線を落とす。
フォークで刺して、かぶりつけないし……。