極上パイロットが愛妻にご所望です
「友莉子、嬉しそうだね?」

「まあね~。実は真木(まき)さんと、メッセージアプリのID交換しちゃったんだ」

「びっくり……」

 私は友莉子の隣に座っていたコーパイの彼を思い出した。桜宮さんには及ばないけれど、彼もCAやGSに人気のある爽やか系イケメンだ。

「でしょ。思いきって聞いてみたら、いいよって。あ、それよりも砂羽、右手が痛かったんだね。言ってくれればよかったのに。でも、あの極上のイケメンにお世話されていたから、結果オーライかしら。あの人、砂羽に気があるみたい」

「お世話って。それに、気があるわけじゃないの。痛いのを知って、気を使ってくれただけ。腱鞘炎はたいしたことないし」

 心配する友莉子にニコッと笑う。

「それなら、お茶しない? この辺りにはおしゃれなカフェがたくさんあるし」

 二次会はなく、ロビーではまだ出席者が話をしていて賑やかだ。私に忠告をしたCAもまだ残っている。話の相手は桜宮さんだった。恋人がいると言ってきたわりに、彼女は桜宮さんを狙っているみたいだ。

「そうだね。久しぶりだし――」

「君は病院へ行ったほうがいい」

「えっ!?」

 ふいに男性の声で遮られて後ろを振り向くと、CAの彼女たちと話をしていたはずの桜宮さんがそばに立っていた。

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