時は巡りて君は舞う
「ワトソン。お前、同居人になれ」

「は……?」

「住むところが無いんだろ?だったら、この家に来いよ。変なこと言ったりするかも知らねぇけどな」

ポンと僕の頭に手を置き、ホームズさんは僕を見つめた。

「嫌か?」

そう言って僕を見つめるホームズさんの言葉に、僕は首を横に振る。

「よし、決まりだな。改めて自己紹介をしよう。俺は、シャーロック・ホームズだ。よろしくな」

「ジョン・H・ワトソンです。ホームズさん、これからお世話になります」

「さん付けは止めろ。後、敬語もなしな」

ビシッと僕を指さし、ホームズさんは言った。

「は、はい……分かりまし……いや、分かったよ。よろしく、ホームズ」

この日、僕は探偵のシャーロック・ホームズの家に住むことになった。
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