雨のリフレイン
「お母さん!」

「柊子!」

集中治療室の前の廊下に、母、信子(のぶこ)の姿があった。

「お父さん、どうなの?
一体どうしたっていうの?」
「私にもわからない。
ただ、会社の廊下で、倒れているところを発見されてね。
すぐに救急車で運ばれたみたい」

母は、仕事中だったのだろう、白衣のままだった。母は、自宅近くの小さなクリニックで看護師をしている。




「八坂秀平さんのご家族の方ですか?」


集中治療室から、看護師が出てきた。


「先生からお話があります。奥さまはこちらへ。
娘さんは、どうしますか?
お父さまの近くに行きますか?」


柊子は、母を見る。
母はうなづいて柊子の背中をそっと押した。


「柊子はお父さんについてて。
先生とのお話はお母さん一人で大丈夫だから」







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