恋叶うオフィス
こんな気掛かりなことがある状態で映画に集中できるかなと思ったが、武藤も私ものめり込んでいた。
ハラハラドキドキして、この先がどうなるのかと目が離せなかった。
映画観賞後、私たちは興奮状態でカフェに入り、あーだった、こーだったと語り合った。武藤と映画を観るのは初めてだったけど、誘って良かった。
「今日は本当にありがとう。映画まで観れて、楽しかった」
「ううん、私こそありがとう。一緒に観てくれて、うれしかった」
今日はいい日だったと顔を綻ばせながら、帰宅した。
休み明けの月曜日。「おはよう」と私の横を通っていく武藤からいつもと違う香りがした。私がプレゼントした香水の香りだ。
ちょうど私と立ち話をしていた百々子ちゃんが武藤の動きを目で追いながら、私の腕を掴んだ。
「武藤課長から素敵な匂いがしましたよ。いつものシトラス系の爽やかな香りもいいけど、なんかちょっと甘いというか落ち着く感じの香りもまたいいですね」
残り香をしっかり嗅ごうと、鼻を動かす百々子ちゃんについ笑ってしまう。
しかし、百々子ちゃんのこのあとの行動には顔が引きつった。
ハラハラドキドキして、この先がどうなるのかと目が離せなかった。
映画観賞後、私たちは興奮状態でカフェに入り、あーだった、こーだったと語り合った。武藤と映画を観るのは初めてだったけど、誘って良かった。
「今日は本当にありがとう。映画まで観れて、楽しかった」
「ううん、私こそありがとう。一緒に観てくれて、うれしかった」
今日はいい日だったと顔を綻ばせながら、帰宅した。
休み明けの月曜日。「おはよう」と私の横を通っていく武藤からいつもと違う香りがした。私がプレゼントした香水の香りだ。
ちょうど私と立ち話をしていた百々子ちゃんが武藤の動きを目で追いながら、私の腕を掴んだ。
「武藤課長から素敵な匂いがしましたよ。いつものシトラス系の爽やかな香りもいいけど、なんかちょっと甘いというか落ち着く感じの香りもまたいいですね」
残り香をしっかり嗅ごうと、鼻を動かす百々子ちゃんについ笑ってしまう。
しかし、百々子ちゃんのこのあとの行動には顔が引きつった。