*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「なんだよ!
たまには家に帰ってこいよ。

久しぶりに会ったのに夕飯までかよ。

ったくあいっかわらず蓮司の奴は明莉にべったりだな。
どうせ蓮司が明莉を離さないんだろ?俺と出掛けるって聞いて帰ってこいってわめいたんだろったく!

たまには俺にも明莉と過ごさせろよ!」

少し不貞腐れて蓮司に対して文句を言っている和にぃは、口ではそう言いながらもその目は優しく笑っている。

最後の式場での打ち合わせも終わり、ランチをしたあと和にぃと母の墓参りに行った。

九月の昼間の日差しはまだまだ照りつける暑さだったが、私は母に報告したくて、和にぃに頼んで車で二時間程の霊園に二人で訪れた。
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