*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「何言ってるんですか。

碧を幸せにするのはあなたでしょう?

碧は中津さんじゃないと幸せになれないですよ。

好きなら何があってもその手を簡単に離すべきじゃない!
碧は一緒に苦労する覚悟なんてとっくにできてるんですよ。

それにほら」

蓮司は隣に座る私に手を伸ばして肩を抱き寄せた。

「俺、さっきも言いましたけど明莉にベタ惚れなんですよ」

はっきりと二人に言い切った蓮司に…まだ少しだけモヤモヤして心のそこでくすぶっていた私の負の感情はストンと落っこちて消えていった。
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