*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「なかなか押しが強い娘だねー」

ポンと肩を叩かれ、その声で隣にきた人物が片瀬さんだと認識する。

「で?明莉ちゃん以外にも優しくして気ぃ引いちゃったんだ?

やるなぁ、蓮司くんは。
モテる男はやっぱちがうよなぁ。

結婚しててもこれじゃ、明莉ちゃんも気が気じゃないよな」

ニヤニヤしながら楽しそうに笑って俺の顔を覗き込む。

冗談じゃない。

俺にはそんな記憶はさっぱりなくて、まったく見に覚えがない出来事だ。

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