＊続＊不機嫌な彼と恋のマジックドライビング

「 …お世話になってる蓮司くんと明莉ちゃんにいいこと教えてやるよ｣

口角を上げてニヤリと笑った片瀬さんは驚くような情報を教えてくれた。

「浜谷ちゃんを助けた奴はYAMASE のツナギを着ていて、それには香田のネームが入ってて…乗っていた車は　"黒い四駆"　だそうだぜ？｣

「黒い四駆！？｣

俺は片瀬さんの言葉に大きく目を見開いた。

「そっ。黒の四駆。

お前の愛車じゃあないよな？

あとは…車の持ち主に聞いてみろ。

まぁ、人違いだってわかったところで浜谷ちゃんが香田とのデートをあきらめるかはまた別の問題だけどな？

とりあえず、明莉ちゃんの機嫌はなおるだろ？｣

片瀬さんの言葉にほっと胸を撫で下ろした俺は、とりあえずそのまま仕事をするべくパソコンデスクに向かった。