*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「あぁ、違う!

悪い、そんなことを言いにきたんじゃない。

その、ツナギを貸した日のことを聞きにきたんだ。

その日の帰り道、道端でパンクしてた女のタイヤ交換手伝ったか?」

「……あぁ、やったな。

小雨の中、四苦八苦してたから見かねて手伝ったよ」

「そっか。

…なんで手伝ったんだ?」

「さぁ…何でかな。
単なる気まぐれだよ。

ツナギなんて着たからそういうことやりたくなったのかな…」

「車の持ち主は覚えてるか?」

しかめっ面だった岡田がくすりと笑った。

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