彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「とにかく!今の僕に、『買ってほしいもの』はありません!!」
しつこいようだが、私がほしいのは、優しく私の肩を抱いて下さっている真田瑞希様!!!
リクエストを受け付けて下さってる方が必要なの!!
(とはいえ、本当にそんなことは言えないので――――――――)
「僕は大好きな瑞希お兄ちゃんと、こうやって一緒にいるだけで十分ですから!!」
LOVEアピールをするだけにとどめる。
「凛。」
「瑞希お兄ちゃんが、僕といて下さるからいいのです!!」
そう宣言して、肩を抱かれた状態で瑞希お兄ちゃんに自分からくっつく。
(良い匂い・・・!)
ドキドキしながら、彼の服をつまんで密着。
「・・・欲がねぇーなぁー?」
そんな言葉と共に、私の肩にあった手が移動した。
「そんじゃあ、今日のところは・・・映画だけにしとくか?」
肩から頭へと移動した手が、ヨシヨシと私の髪を撫でてくれる。
「けど、マジで気になるものがあったら言えよ?」
「は、はい!」
100点満点の笑顔に、うっとりしながらYESと即答する。
〔★買い物問題は解決した★〕
「たく・・・凛も変なところで頑固だよなー?」
「えへへ、ごめんなさーい♪」
「可愛いから許したる。」
「わーい♪」
「つーても、買ってやる気持ちはなくなってねぇーから、覚悟しとけよ?いいな?」
「はい!」
念を押すように言う瑞希お兄ちゃんに、瑞希お兄ちゃん向けの限定スマイルのままで思う。
(・・・どうしたんだろう、急に?今日はやけに、私に何か物を買い与えようとしてくる・・・・ほしいものを聞いてくるなん。)
臨時収入でも入ったのかな?
それならそれで、きちんと貯金してほしいな。
ただでさえ、税金とか消費税が高いのに。
医療費と年金も、国民負担が増えてしまったのに。
(私のことよりに、自分のことにお金を使ってほしいな。)
お金をかけてもらえて嬉しいけど、心配になる。
その思いを言葉にして伝えようかとも思う。
気にはなったけど―――――
「凛!迷子になるなよ?」
ガシ!
「あっ・・・!?」
私の腰に腕を回しながら言いわれたことで、どうでもよくなった。
(瑞希お兄ちゃんの方から、私に触れてくれたぁー!!)
そちらに神経が集中した。
〔★凛は自分の今を優先した★〕