彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


「とにかく!今の僕に、『買ってほしいもの』はありません!!」


しつこいようだが、私がほしいのは、優しく私の肩を抱いて下さっている真田瑞希様!!!

リクエストを受け付けて下さってる方が必要なの!!

(とはいえ、本当にそんなことは言えないので――――――――)



「僕は大好きな瑞希お兄ちゃんと、こうやって一緒にいるだけで十分ですから!!」


LOVEアピールをするだけにとどめる。


「凛。」

「瑞希お兄ちゃんが、僕といて下さるからいいのです!!」


そう宣言して、肩を抱かれた状態で瑞希お兄ちゃんに自分からくっつく。


(良い匂い・・・!)


ドキドキしながら、彼の服をつまんで密着。


「・・・欲がねぇーなぁー?」


そんな言葉と共に、私の肩にあった手が移動した。


「そんじゃあ、今日のところは・・・映画だけにしとくか?」


肩から頭へと移動した手が、ヨシヨシと私の髪を撫でてくれる。


「けど、マジで気になるものがあったら言えよ?」

「は、はい!」


100点満点の笑顔に、うっとりしながらYESと即答する。



〔★買い物問題は解決した★〕



「たく・・・凛も変なところで頑固だよなー?」

「えへへ、ごめんなさーい♪」

「可愛いから許したる。」

「わーい♪」

「つーても、買ってやる気持ちはなくなってねぇーから、覚悟しとけよ?いいな?」

「はい!」


念を押すように言う瑞希お兄ちゃんに、瑞希お兄ちゃん向けの限定スマイルのままで思う。



(・・・どうしたんだろう、急に?今日はやけに、私に何か物を買い与えようとしてくる・・・・ほしいものを聞いてくるなん。)


臨時収入でも入ったのかな?

それならそれで、きちんと貯金してほしいな。

ただでさえ、税金とか消費税が高いのに。

医療費と年金も、国民負担が増えてしまったのに。


(私のことよりに、自分のことにお金を使ってほしいな。)


お金をかけてもらえて嬉しいけど、心配になる。

その思いを言葉にして伝えようかとも思う。

気にはなったけど―――――



「凛!迷子になるなよ?」

ガシ!

「あっ・・・!?」



私の腰に腕を回しながら言いわれたことで、どうでもよくなった。


(瑞希お兄ちゃんの方から、私に触れてくれたぁー!!)


そちらに神経が集中した。



〔★凛は自分の今を優先した★〕


< 101 / 922 >

この作品をシェア

pagetop