彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


「離れんなよ、凛?」

「は、はい!離れません♪」


言われるがまま、密着した状態で瑞希お兄ちゃんと並んで歩く。



(嬉しい嬉しい!瑞希お兄ちゃんの方から、『離れんなよ?』だって!きゃあー♪)



男のふりをしてるとは言え、僕らのこの仲良しぶり!



(なんちゃって『兄弟関係』という立場でこれだけの親密度なら・・・ハッピーエンドも夢じゃないかも!?)



〔★円城寺に見つかれば、バッドエンドだ★〕



誰かに見つかったらどうしよう~♪

知り合いに見られたら、冷やかされること間違いなしでしょ~!?

いや、見られてもいいけどさ~♪


「どうした、凛?さっきからキョロキョロしてっけど・・・誰か知り合いでもいた?」

「え!?い、いえいえ、いません!単に~ひ、人が多いと思いまして!」

「まぁな。だから迷子にならないように、オメーを確保してるんだろう?」

「わっ!?」


そう言って笑うと、私を抱き寄せる好きな人。


「世間じゃ夏休み明けだけど、大学生は普通にまだ休みだからなーうちのメガネがそうだろう?」

「そ、そういえばそうですね!獅子島さん、大学生ですもんね?」

(ああ・・・瑞希お兄ちゃんの良い香りがする。どうしよう~私!ヤマトの家でシャワー借りてきたけど、臭くないかなぁ~!?)



そんな思いで、遠慮なく、瑞希おにいちゃんにくっついて歩く。

程なくして、ポップコーンの匂いがただよう場所へとたどり着く。

映画館の売店の側だった。


「お、ここだな?」

「は、はい!」

「しばらく来ねぇうちに、キレイになっちまってんなぁ~?」

「そ、そうですね!」

(瑞希お兄ちゃんも、変わらずきれいなままですよ・・・♪)



〔★野郎を褒めることではない★〕


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