彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「よし!失敗を教訓にして~席がなくなったら困るから、先にチケット買おうな?」
「はいっ・・・・!!」
優しい瑞希お兄ちゃんの言葉で、次回を期待して、傷ついた自分の心を自己再生する私。
こうして、チケットを買うために発券機の方へと動き始めた時だった。
ドン!
「わ!?」
「きゃっ!?」
誰かがぶつかってきた。
「ごめんなさい!」
「あ、いえいえ。お気になさら・・・」
「あら!?チョコちゃん!??」
「え?」
私を『チョコちゃん』と呼ぶ声。
ということは、大原会長周辺の人だとわかった。
相手の顔を見て、あ!と声を漏らす。
「瑠華さん!」
「やっぱり、チョコちゃんね。」
色気ただようお姉さんが、パンフレットを持って立っていた。
1人ではなく、ツレがいた。
フードをかぶり、こちらに背を向けているので顔はわからないが、ぴったりと瑠華さんにくっついている女の子だ。
(私と変わらない年ぐらいかな・・・?)
なぜか、しきりに辺りを気にしていたのが引っ掛かったけど・・・。
「・・・スゲー美人。」
「フェロモンがヤバい・・・」
他の客の瑠華さんを見る目が気になった。
スタイル抜群の美女は、男性客の注目の的。
「あんな彼女ほしいな~」
「いいなぁー」
男同士で来ている野郎共はもちろん、
「どこみてるのよ、まー君!?」
「お父さん!」
「パパぁ~顔が変!」
「じーじ、どうしたのー?」
「おじいちゃん、危ない!よそ見しないでよ~」
カップルや家族連れの男性も虜にしていた。
みんな、だらしない視線。
(ただし、女性達の視線は怖いけどね・・・)
〔★同性の評価は悪かった★〕