彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


「どうしたんですか?3人・・・そろって?」

「うははははは!遊びに来たでぇ~!」

「そうそう!リンリンと~だべりに来た系ー♪」

「そうじゃねぇだろう!!」


ヤマトとちーちゃんの言葉を真っ向否定したのは、硬派な副総長。

茶化してるヤマトと陽気なちーちゃんにガンを飛ばした後で、可児君の視線が僕へと移る。


「凛さん!お話があります!」

「そうみたいですね・・・どうしました、可児君?」


可児君と向かい合うように座りながら聞いた。

これに五分刈りの友達は、ホッとした顔をした後で、表情を引き締めながら言った。


「はい!どうしても、お耳に入れたいことがありまして!」

「なんでしょう?」


真面目な可児君に聞き返せば、彼は真顔で言った。



「『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』の神城龍志(かみしろりゅうじ)をご存じですか?」

「『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』、ですか?」

「はい!」

「どちら様ですか?」

「やっぱり、知りませんか・・・・!?」

「知りません。」



真剣に聞いてきたので、同じ顔で答えたら、がっくり肩を落とされた。



「『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』って言えば、全国じゃ5本の指に入る暴走族です。」

「そうなんですか?」

「そうなんです!埼玉じゃ有名な族です。」

「なんで、埼玉県民の話を僕に?」

「県民じゃなくて、族の話ですよ、凛さん。」

「リクエストしてませんけど?」

「きっと、真田さん達は教えていないと思い、認識して頂く必要があると思いましたので、お伝えに来たんです!」

「ええ、瑞希お兄ちゃん達から、埼玉県民のことは聞いてませんね~」

私から聞くこともない。

(だって、私が知りたいのは瑞希お兄ちゃんのことだけだもーん!きゃ♪)



〔★凛は真田瑞希以外は興味がない★〕



「だけど有名な族なら・・・別に可児君が僕に話しに来なくても、伝わってくるからいいんじゃないですか?」

「そうもいかないんですよ!!」

「と言いますと?」


私の問いに可児君は、よくぞ聞いて下さいました!!という顔で言った。


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