彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「それでは本日も微力(びりょく)ながら、お店のお手伝いをさせて下さいね、瑞希お兄ちゃん♪」


吠える野獣はさておき、瑞希お兄ちゃんへ宣誓する。


「すぐにお店に出るための用意を~」

「―――――する前に!!凛たんにお客さんだ。」

「お客さん?」

「あ?凛に客が来てんのか?」


私の言葉を遮りながら言ったのは、甘いマスクのヘビースモーカー。


「誰だよ、烈司?」

「そいつは見てからのお楽しみ♪和室で待たせてるから、会っておいで、凛たん。」


怪訝そうに聞く瑞希お兄ちゃんにお茶目に言うと、私へウィンクを送ってくる烈司さん。



「はあ・・・わかりました。」

(誰だろう??)



ヤマトにしては、早すぎる。

不思議に思いつつ、瑞希お兄ちゃんから離れる。



「では・・・ちょっと失礼します。」

「おう、行って来い。」



持ち場を離れるので、瑞希お兄ちゃんに頭を下げる。

他の初代メンバーの先輩達にもお辞儀して、みんなから離れて、開店中は休憩室になる和室へと向かう。



「こんばんは~入りますよー?」



一体誰なのかは、わからないけど挨拶はする。

一言声をかけて、ふすまを開けた。



「凛さん、ちわっす!」

「リンリン~♪超会いたかった~♪」

「うはははは!」


「・・・可児君、ちーちゃん、ヤマト。」



待っていたのは、龍星軍の仲間達。

テレビの横に転がるヤマトと、その隣で足を延ばすちーちゃん。

そんな2人の横にあるちゃぶ台に可児君がいた。



(なにかあったのかな・・・?)


思わずヤマトを見る。

そして思い出す。

最後に関西男子とかわした言葉を。



―なにもあらへんかったら、閉店後に回収に来るからのぉー!?―



(ヤマトとは、お迎えという名の再会を約束したが、それは日付が変わってからのはず。それがいるということは――――――――・・・・・・・)



そんな思いで関西男子を見れば、ニヤリと口のはしを上げる。



(・・・うん、何かあったみたいね。)



ヤマトの態度を受け、察したところで聞いた。



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