彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「困りますよ、それ!」


自然と口から出たセリフ。

教えた方も教えた方で、顔つきが変わる。


「そうでしょう!?そうでしょうとも、凛さん!?だからこそ!ここは新・龍星軍としてニラみを利かせる時だと―――――!!」

「またそーゆーの!?めんどくさーい!!」

「め、めんどくさい!?」


思ったことを口にすれば、ギョッとしながら聞き返す可児君。


「凛さん今、『めんどうくさい』って言いました!?」

「言いました。」

「な!?『めんどうくさい』って言うのですか!?」

「そうですよ!もぅなーに?また、龍星軍指名で喧嘩しに来たってゆーの!?夏休みっだからって、遠慮がなさ過ぎるでしょう!?ヒマなの!?学校ないからって、他にすることないの!?めんどくさいなぁ~・・・・!」


(こっちは、瑞希お兄ちゃんとの親密度を上げたいってゆーのに!)


夏休みは、その絶好のチャンスなのよ!?


(今日みたいに、もっと2人きりになれる可能性があるのよ!?)


もっともっと、仲良くなれるかもなのよ!?

そんな大事な時期にさぁ―――――



(県境超えて、ケンカ売りに来ないでよ!)


これ以上、私の恋路を邪魔しないで・・・・!!

普通に恋愛させてよね!?



〔★男装している時点で、普通の恋愛パターンではない★〕




不満を口にすれば、可児君はさらに声を荒げた。


「ちょ、凛さん!!反応がおかしいですよ!?」

「なにがです?」

「いや、こういう時は、初めが肝心(かんじん)なんですよ!?思い知らせるためにも、一発〆るのが普通でしょう!?キレるでしょう!?なんで、やる気のなくなる態度なんですか!?」

「え?やりたくないからですが・・・それがなにか?」

「真顔で不思議そうに言わんで下さい!!仮にも龍星軍の頭が、何弱気なこと言ってるんすか!!?」

「可児君こそ、副総長のくせに何言ってるんですか?やだよ~僕?まだまだ暑い日が続いて、冷たいカフェインと、上手く行けば、温かいカフェインの販売も始まりそうな微妙な時期に喧嘩とか~『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』だっけ?僕らにケンカ売ってきたわけじゃないんでしょう?それなのに、僕に威圧外交しろっていう可児君ってさぁ~空気読めないの?」

「うっ!そ、そんなつもりは~!!」


ジロッと、目を細めながら聞けば、動揺する可児君。



〔★可児の『威圧外交』の提案、凛は『威圧交渉』で応じた★〕


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