彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「宿題出して、適当に先公の話を体育館で聞いて、帰ってくるだけの簡単なことじゃねぇか?どこが嫌なんだよ、おめーら?」

「そうっすけど、瑞希先輩!ツッパリで、族の俺らが―――――――!!」

「そろって初日に登校っていうのは、メンツが―――――――!!」

「つーか、俺らも普通に夏休み明けの始業式に行ってたわ。」

「「マジすか!!?」」


あっけらかんという瑞希お兄ちゃんに、なぜか衝撃を受けてる円城寺君と悠斗君。



〔★男子2人が思ってたと違ったらしい★〕



「あんまり『龍星軍名乗ってる』から~って、気張りすぎんなや。まぁ、オメーらの気が進まないなら無理やり行かすのもどうかと思うぜ~なぁ凛?」

「・・・そうですね。」

(授業があるわけでもないので、勉強内容に遅れが発生することもないし・・・)

「瑞希お兄ちゃんがそこまでおっしゃるなら、各自の自由にします。」

「そーしろ。つーことで、初っ端から学校に――――――」

「―――――――――行きますっ!!」

「大河!?」


瑞希お兄ちゃんの声にかばるように円城寺君が大声で叫ぶ。


「考えてみれば、瑞希先輩の言う通りっすよね!?」

「ちょ、大河!?オメー!?真田先輩が行ってたって聞いて、意見変えやがったな!?」

「あん?半日、体育館と教室にいて、先公の前で黙ってるだけだぞ?サボんなよ、悠斗!」

「それ全部、真田先輩が言ったことだろうが!?このオウム野郎ー!!」

「さすが、円城寺君!瑞希お兄ちゃんへのリスペクトが完璧ですね!?」

「へっ!オメーにばっかり、良いとことられちゃ叶わねぇからな?」

「それならば、ぼくも負けてられませんね!頑張ります!」

「上等。いつでもかかってこい!」

「うんうん。凛も大河も、仲良くなってきたよな~よかった、よかった!」

「騙されないで真田先輩!?まやかしっすよ!?」


〔★瑞希による臨時和平が成立した★〕


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