彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「おお、『ピンクレディ』か?それはな、凛~」
「やああああああ!!だめだめだめだめだっめー!!!」
「うお!?モニカ!?」
「モニカちゃん!?」
瑞希お兄ちゃんの声をさえぎって絶叫するオネェさん。
「流れを無視しないでよ!聞き直さないでよ、凛ちゃん!!相手を変えないでぇー!!みーちゃんも返事しようとしないでよ!?モニカちゃんが答えてあげるから!!」
「えー・・・」
「『えー』じゃないわよ、凛ちゃん!ひどい!リテイクして、リテイク!さあ、モニカちゃんに質問プリーズ!!」
「・・・凛、モニカに教えてもらえ。」
モニカちゃんからの苦情を受け、あきれ顔で私に言う瑞希お兄ちゃん。
「えぇー・・・」
(やだなぁ・・・瑞希お兄ちゃんが良いなぁ・・・)
その気持ちを言葉にしないで、声の高さで不満を表現する。
瑞希お兄ちゃんを見ながら訴える。
「凛!」
それに対して、先ほどとは打って変わって、受け止めてくれない瑞希お兄ちゃん。
代わりに、有無を言わせない声で返して下さった。
私の名を呼ぶ彼の声だけでなく、その表情を見てもわかる。
私の苦情は受け付けないということが。
「・・・はい。」
(わかりましたよ~あなたの言う通りにしますよ~モニカちゃんから聞きますから~)
瑞希お兄ちゃんへつむがれたはずの言葉のボールはブロックされた。
不満はあったけど、大好きな人の言葉には逆らえない。
だから、瑞希にお兄ちゃんに独立語で答えてモニカちゃんを見る。
期待を込めて待っているオネェさんを見ながら言った。
「では改めまして・・・・『ピンクレディ』って、どんなカクテルですか?」
「もぉ~♪そこまでモニカちゃんから聞きたい!?聞きたいのよねぇー!?凛ちゃんがモニカちゃんから聞きたいって言うのならぁ~教えて、あ・げ・る♪」
淡々と質問した私に、キャー♪とテンション上昇状態でモニカちゃんは言った。