彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「それからこれ。約束の朝飯だ。」
そう言って、大きなお弁当箱を差し出す瑞希お兄ちゃん。
(瑞希お兄ちゃんからの手料理♪テンション上がるぅ~!!)
「わぁい♪ありがとうございますぅ~!!・・・って、1人分にしては多くないですか・・・?」
「五十嵐の分も入れてんだよ。凛の『足』してくれるお駄賃だ。」
「うははは!!まじでっかぁ~!?せやから瑞希はんが、す・き♪」
「キモイ声出すな。礼なら、凛を無事に送ったっていう行動で示してくれや。」
「うははは!!任せてや!わし、おかずのポテサラの恩に報いるでっ!!」
「はあ!?なんで凛にも言ってないのに、朝飯のおかずを当てれるんだよ!?」
「え!?本当に、ポテトサラダが入ってるのですか!?ヤマト、どうしてわかったんですか!?」
「うははは!!においや♪」
「「犬かよ!?」」
「ワンワーン!」
私と瑞希お兄ちゃんのツッコミに、犬の声をまねて吠えるヤマト。
〔★関西男子は、現金なモノマネ上手だ★〕
「ドンピシャであてるよな~俺の説明は不要か。」
「コラ、ヤマト!瑞希お兄ちゃんの説明会をなしにするとは何事ですか!?」
「うははは!すんませーん!!」
「気にすんな。好き嫌いせずに、残さず食えよ?」
「もちろんです!!」
「うははは!ごちになりまーす!」
「よしよし。」
愛しい人からのお言葉に即答すれば、瑞希お兄ちゃんが口元をゆるめながら微笑む。
「ちくしょう・・・!瑞希先輩の手料理を・・・凛道と関西人め・・・!!」
「凛さんと一緒に朝飯だと・・・!?」
「リンリン、今度は俺とモーニングね!?」
「わずかなニオイをかぎあてるとは・・・五十嵐殿、できる・・・!」
「はぁーすげー嗅覚だな、おい・・・。」
「俺、わかんねぇんだけど、鼻が老朽化してんのかな?」
「大丈夫だ、秀!俺もわかんねぇーもん!」
他のみんなの反応は様々だったけど―――――
「つーことで、凛!行ってよし!学校、遅れんなよ?」
「はい、瑞希お兄ちゃん♪いってきまーす!」
「おう!行ってこーい、凛!」
私に向けられる瑞希お兄ちゃんの笑顔は変わらない。
その微笑みが変わらないなら、なにも問題はない。