彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
指きりの儀式を終え、からめた小指をときながら瑞希お兄ちゃんはおっしゃった。
「これで安心できたか、凛?」
「はい!瑞希お兄ちゃん達が黒子ファイブにならないって、約束してもらえて安心です!」
「ははは!凛と約束した以上、黒子ファイブにはなんねぇーよ。コスプレはするけどな。」
「そうですか~♪よかっ・・・・コスプレ!!!?」
ギョッとして聞き返せば、今度は瑞希お兄ちゃんがニッコリした表情では語る。
「そうだ!コスプレだ!凛が東山高校っぽい制服を着たように、お兄ちゃん達もコスプレをして調査する。見た目の印象をよくするためだ。」
「見た目を変えるために、コスプレするんですか!?」
「そうなるな。不本意だが、髪を真っ黒に染めて、可愛い系男子を演じる。普通、可愛くないのに可愛い系の男子を演じる痛い男を、凛がなついてるとなれば、向こうも凛に興味をなくすはずだ。」
「演技って、おかしくないですか!?」
〔★演じなくても瑞希は可愛い★〕
「はいはーい♪あたしも凛ちゃんを守るためなら~この美貌を使って、ハニートラップを仕掛けたげる♪可愛さ封印してカッコよくメンズモデルになりきるね~?気分は宝塚の男役ぅ~♪」
「無理になりきる必要ないですよ!?」
〔★笑顔で黙っていればいいだけだ★〕
「烈司さんも身体張るよ~凛たんのために、ホストバージョン発動するぜ♪そうすりゃ、トークだけで女は落とせる・・・!」
「無理に発動する必要ないですよ!?」
〔★通常運転のままでいい★〕
「俺は眼鏡をはずそう。」
「はずしても美男子ですよ!?」
〔★付属品があってもなくても、美形は美形★〕
「わははは!!俺様は服を脱ぐぜー!!」
「公然わいせつ罪ですよ!?なに言ってんですか、みなさん!?特に百鬼さん!!やめて下さいよっ!!」
〔★百鬼の変化、不利にしかならない★〕