彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「凛がわかってくれたならいい。まぁそういうことだから、仮に『レディキラー』が使えない相手だった場合は、俺らも臨機応変に対応する。」

「わかってなぁーい!!黒子ファイブダメですよ!?止めますからね!?」

「わかった、わかった!凛にはかなわねぇーな~」

「やめてくれますか!?ホント、やめてくれますかっ!?」

「やめるやめる!弟に泣きつかれちゃ、お兄ちゃんは譲るしかねぇーだろう~?」

「だから瑞希お兄ちゃん、大好き♪」

「はっはっはっ!お兄ちゃんもだぜ~凛♪」



可愛いぶって、瑞希お兄ちゃんの胸に飛びつけば、しっかりと両手で抱きしめてくれる大好きなお方。



(イエ~イ♪やくとくぅ~♪さりげなく瑞希お兄ちゃんに触れられる♪)



おっと、いけないいけない!

つい浮かれちゃったけど、この流れで合意してもらわなくっちゃ!



マスクの下で緩む口元を引き締めながら、できるだけかわいい顔と声で言った。



「瑞希お兄ちゃん、今の話、本当ぉ~??黒子ファイブにならないですよね?」

「ホントホント!ならない、ならない♪凛がそこまで言うなら、黒子ファイブにはならないから。」

「ホントに~!?じゃあ、約束だよ~?指きり!」

「よしよし、ゆびきなぁ~」



ニッコリ笑顔で小指を差し出せば、彼も自分の小指を差し出して、私の小指にからめて下さった。



「「ゆびきりげーんまん♪うそついたら、針千本のーますぅ♪指切った♪」」



私と瑞希お兄ちゃん、2人の愛が・・・いえ、声がそろう。


いいな~この結婚式の時のような愛する2人の共同作業感♪



〔★そう思ってるのは凛だけだ★〕


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