彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「呆れた!未成年の弟さんを、連れてきちゃうなんて・・・悪いお兄さんね?」

「はあ?こいつに、名刺やったのはあんただろう?」

「ええ、あなた宛てにね?成人男性に渡した物なんですけど?」

「あん?じゃあ、弟宛じゃなかったのかよ?」

「当たり前でしょう!?ねぇ、チョコちゃん?」



視線を瑞希お兄ちゃんから、私へと変えながら瑠華さんは言う。



「名刺を渡したのは今日なのに、早速お兄さんを連れて来ちゃうなんて・・・。チョコちゃんは未成年だから、本当はここに来たらダメなんだからね?」

「す、すみません。」

「いいのよ。あたしも誤解させちゃったから・・・それに、また会えてうれしいわ。ありがとう、チョコちゃん。」

「い、いえ。お兄ちゃんもお礼をお伝えしたいと~」



私の言葉で、瑞希お兄ちゃんが咳払いをする。



「立ち話させる気はないんで、座って下さい。」

「そうですね。ありがとうございます。」



笑顔で答えてると、開けてあったスペースに腰かける瑠華さんことふじこさん。

位置としては、私と瑞希お兄ちゃんの真正面。

私の右隣が瑞希お兄ちゃん、左隣がモニカちゃん。

そのモニカちゃんの隣に獅子島さんが座っていて、反対隣りが瑠華さん。

瑠華さんと隣り合わせになってるのが烈司さんで、烈司さんと瑞希お兄ちゃんの間に百鬼が座ってた。

完全に瑠華さんが着席したところで、瑞希お兄ちゃんから切り出した。



「・・・うちの弟がお世話になったみたいで。そのお礼に、今夜はドリンクおごります。高かろうが安かろうが、なんでも好きなのを頼んで下さい。」

「あら、嬉しい!じゃあ、ウーロン茶で、お願いします。」

「遠慮しないで、カクテル頼んで下さいよ。せっかくのバーでしょう?」

「そうですけど、チョコちゃんの前では飲みずらいですわ~」

「チョコを帰らせろってことですか?」

「え!?」

私1人だけGH!?

(ゴーホームですか!?)



〔★Go Homeだったら、最初から連れてこない★〕


< 293 / 922 >

この作品をシェア

pagetop