彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)








(助けて、瑞希お兄ちゃん―――――・・・・!!)

チクッ!

「痛っ!?」









途切れたが、足への痛みで覚醒する。

痛みを感じたのは、太ももの、ポケット付近。

おまもりのフクロウが入ってる足だった。





(もしかしてあのフクロウは―――――――――――)





フクロウのお守りにかかわる過去の記憶が一気に頭に流れ込む。

それと同時に確信する。





(私に危険が迫った時、痛みを与えることでそれを教えてくれていた―――――――――!!?)





そう認識した時、覚醒した時、誰かが私におおいかぶさってくる。





「や・・・なに!?離してぇ!!!」

「あ!?マジか!?」

「なんで起きんだよ、鳥海!?」

「電流ゆるくしたのか!?」

「まさかいつも通りよ?」





困惑する敵達の声に、私も困惑した。





「ふ、服が!?」





制服を着ていなかったから。

下着姿の自分に驚く。

周りを見れば、制服を着てるカメラを持ってる鳥海が、パンツだけの男性に囲まれる私を見ていた。






「やめて!!」





涙が出た。

自分は強いと思っていた。

空手をしていたのに。

トンファーも使えるのに。

なのになんで。





「あははは!初めて見たぁ~菅原の泣き顔!」

「いいじゃん、いいじゃん~初心さがイイねぇ~」

「お兄さん達と良いことしようよぉ~凛ちゃ~ん?」



(こんなゲスに負けてるの!!?)



なんで、震えが止まらないの!!?



(動いて!動いてよ私の身体!!戦ってぇ!!!)






全身がパチパチ行ってるみたいで、ビリビリとしびれてうまく動けない。

ねっとりした舌と、嫌な臭いのする口が身体にまとわりつく。

知らない手が、胸やおしりをさわる。

脇の間に指を入れてくる。

太ももや二の腕をなでられる。






「こいつ処女なら、売った方がよくね!?」

「あん!?やりたくねぇのかよ!?」

「よせよーせっかく、フッチーちゃんが好きにしろって言ったんだぜ?」

「そうだぜ~俺らで楽しもう!」

「マジでいいの、鳥ちゃん~」

「いいぜ~やっちまえばいいよ!キャハハハ!」





同性の鳥海が、私にスマホを向けながら笑う。









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