彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「渕上ルノアさんが君を助けたんだよ、菅原凛さん!?」
「な!!?」
逆だ!!!!
「違います!全部、渕上ルノアの―――――――」
「そうだね!『全部』、渕上ルノアさんのおかげで、助かったんだったね!?」
「そうじゃなくて!」
あいつがしてるのは、私へのいじめだ!
(まさか、ここまでひどく、私に嫌がらせをするとは思わなかったけど――――――――!?)
どうして、わかってくれないの!?
私の話を、この大人は聞いてくれないの!?
「渕上さんに、しっかり謝って、お礼を言って、許してもらいなさい。」
「違う!」
「まだ言うのか!?」
反論すればするほど、岩倉の口調はきつくなっていく。
「売春未遂までしておいて、反省してないのか!?」
「売!?わ・・・わた、私!私は、襲われたんですよ!?調べて下さい!!」
「いい加減にしなさい!渕上さんがかばってくれてるから、これ以上捜査をしないんだよ!?親御さんにも伝えない配慮をしたんだからね!?」
「なん・・・・!?」
「それとも、親御さんに報告しようか?喧嘩に巻き込まれたじゃなくて、身体で遊ぶ金を稼ごうとしてましたって!?」
「止めてください!」
そんな嘘を!そんなそんなそんな!!
「どうして・・・・・!?」
そうなるんだと言う私の言葉に、意味を理解してない岩倉が偉そうに言う。
「心配かけたぶんだけ、これからは心を入れ換えて生活しなさい。次はありませんからね?わかりましたか?」
「・・・岩倉さんは、渕上さんの言うことを信じてるんですか?」
無意識のうちに出た言葉。
「わかりましたか?菅原凛さん!?」
私の問いに答えることなく、別の言葉を紡ぐ岩倉に、警察に、絶望する。
「・・・・わかりました。」
よーく、わかった。
どうして、バラさんがお前を無能呼ばわりするか。
学歴だけの、肩書だけのバカあつかいするか、私もわかった。
屈辱な思いで、私への事情長巣は終わり、その日のうちに解放されたのだった。