彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
なんでこいつ、そのこと知ってるの?
(何者!?)
「だ、だれなの!?」
「申し遅れました。僕は龍星軍で4代目総長をしている、凛道蓮と申します。」
「ええっ!?りゅ、りゅ、龍星軍!?龍星軍って、あの龍星軍!?」
今話題になってる、イケイケの暴走族!?
日本全国で1番とかいう最強チーム!?
「あなたが噂のジャック・フロスト!?」
笑顔で人を凍らせる最強総長!?
噂通り、顔は見えないし、口調も丁寧だし!
やばいやばいやばい!
「ど、どうして、龍星軍の凛道蓮さんが私に―――――!?」
「僕が来た理由、わかりますよね?」
再び同じ質問をされる。
そのことがすごく不気味に感じた。
「わ、わかりません。」
恐々返事すれば、ゆっくりと私に近づいてきた。
それで怖くなって叫んだ。
「だ、誰か助――――――!」
「誰を呼ぶ!!?」
私の声をさえぎるように怒鳴る暴走族。
「ひ!?」
「誰を呼ぶ?」
大声から一変して、小声でささやかれる。
それにさえびっくりして、数歩下がれば、こちらに迫ってきた。
そのまま追い詰められ、背中が壁にぶつかって動けなくなる。
「あ、あ・・・!」
声が出ない私に、相手はにこにこしながら言った。
「誰を呼ぶのですか?小村さやかさんですか?渕上ルノアちゃん?あるいは、鳥海?難波?まさか・・・あなたがワナにはめた、菅原凛ちゃんは呼ばないよね?」
「な、なんでそのことを知ってるの!?」
言った後で、しまったと思う。
相手は目だけで笑いながらしゃべる。
「何度も言ってるでしょう?わかってて、来てるんですよ。ちゃんと質問に答えて下さいね。」
(――――――逆らっちゃいけない。)
そう思って首を縦に振ると、相手は優しい声で言う。