彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「はい、無事です!現在、ヘルメットマンさんと神城さん達と一緒に永山を追跡してます!!」
〈はあ!?ヘルメットマンって!?つーかお前、神城に誘拐されたよな!短時間でなにがあったんだよ!?〉
「ご安心ください!!」
困惑気味な声を出す瑞希お兄ちゃんに伝える。
「神城さんの方は解決しました!共闘することになりましたので!それよりも、永山が『吉野原』から移動しました!申し訳ありませんが、瑠華さん達が置き去りにされてないか、だれか向かわせていただけませんか!?」
〈烈司を行かせる!特攻にも連絡してやる!永山はどこに向かってる!?県外か!?海外か!?〉
「わかりません!」
〈わからないだぁ!?〉
「永山の位置をしめす地図は、僕らが調べた隠れ家のどこにもむかってません!やみくもに逃げてるのか―――――・・・・」
〈・・・こっちが知らない隠れ家に向かってるってことか!?つーか、永山の位置情報、どうやって手に入れた!?また野生の丸山さん達を使ったのか!?〉
「違いますよ!」
瑞希お兄ちゃんの問いに、私は正直に答えた。
「僕ではなく、ヘルメットマンさんが見つけてくれたんです!」
〈あん!?ヘルメットマンって、凛を助けてる野郎か!?〉
「野郎か女性かはわかりませんが、良い方です!」
〈性別もわかんねぇー奴を、信用してんのかよ!?〉
「顔もわかりません!」
〈もっとダメだろうぉぉぉ!?〉
〔★凛の正直発言、瑞希の不安が増した★〕