彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「はい、無事です!現在、ヘルメットマンさんと神城さん達と一緒に永山を追跡してます!!」

〈はあ!?ヘルメットマンって!?つーかお前、神城に誘拐されたよな!短時間でなにがあったんだよ!?〉

「ご安心ください!!」





困惑気味な声を出す瑞希お兄ちゃんに伝える。





「神城さんの方は解決しました!共闘することになりましたので!それよりも、永山が『吉野原』から移動しました!申し訳ありませんが、瑠華さん達が置き去りにされてないか、だれか向かわせていただけませんか!?」

〈烈司を行かせる!特攻にも連絡してやる!永山はどこに向かってる!?県外か!?海外か!?〉

「わかりません!」

〈わからないだぁ!?〉

「永山の位置をしめす地図は、僕らが調べた隠れ家のどこにもむかってません!やみくもに逃げてるのか―――――・・・・」

〈・・・こっちが知らない隠れ家に向かってるってことか!?つーか、永山の位置情報、どうやって手に入れた!?また野生の丸山さん達を使ったのか!?〉

「違いますよ!」





瑞希お兄ちゃんの問いに、私は正直に答えた。





「僕ではなく、ヘルメットマンさんが見つけてくれたんです!」

〈あん!?ヘルメットマンって、凛を助けてる野郎か!?〉

「野郎か女性かはわかりませんが、良い方です!」

〈性別もわかんねぇー奴を、信用してんのかよ!?〉

「顔もわかりません!」

〈もっとダメだろうぉぉぉ!?〉



〔★凛の正直発言、瑞希の不安が増した★〕






< 842 / 922 >

この作品をシェア

pagetop