彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「手渡しじゃないのかよ、モニカちゃーん?伊織、パス。」
「ああ。ほら、皇助。」
「わははは!ガキ共受け取れ!!」
「アザっす!百鬼先輩!ほら、悠斗。」
「サンキューしゅ・・・!」
「ウェイウェイウェイ!もーらい!」
「俺も♪」
「あ!?先取りすんなよ!幡随院!関山!」
「グズグスしてるから、悪い系~♪」
「はい、可児殿の分です。」
「おお、悪いな、関山。」
「俺が最後かよ!?」
「まだ大河と凛くんがいるだろう?持っていってやれ、悠斗。」
「しゃーねぇーなぁ~!おい、真田先輩でもめてるバカども!乾杯のドリンクだ!受け取れ!」
「悠斗!」
「悠斗君!」
瑞希お兄ちゃんの前でもめる私達に、ご機嫌斜めの悠斗君がドリンクを運んでくれた。
「ご苦労、長谷部。ほら、凛、大河。」
「「え!?」」
お盆に残る二つのグラスを両手に持つと、私と円城寺君に差し出してくださる瑞希お兄ちゃん。
「み、瑞希お兄ちゃん!?」
「みみ瑞希先輩!?」
「どうした?受け取れよ?」
「「は・・・はい!ありがとうございます!!」」
仲良くドリンクを受けとり、私たちの不満は消えた。
〔★瑞希マジックだ★〕
「じゃあ、全員行き渡ったみてぇーだから、乾杯するぞ。凛!」
「はい、なんでしょう!?」
「乾杯の合図よろしく!」
「え!?僕が!?」
「当たり前だろう?現役龍星軍の頭のおまえがしなきゃだろー?頼むぜ?」
(み、瑞希お兄ちゃんに頼られた!?)
「わ、わかりました!」
同意し、緊張を咳払いでごまかしながら言った。
「では不肖(ふしょう)、凛道蓮が乾杯の音頭(おんど)をとらせていただきます。」
「いよっ!凛さん!!」
「凛ちゃん可愛い♪」
「リンリン最高!」
「凛たんステキ~!」
「りっくん指さして~!」
「我が君投げキッスして~♪」
「どこのアイドルファンだお前ら!?凛困らせんなよ!」
「さっさとしろや凛道!」
「うははは!!」
「わははは!!」
「ええーと、今回も、クズの討伐お疲れ様でした。みんなが無事だったことに感謝し、今後、これ以上みんなが、変な悪に関わらないことを祈りを込めて――――――――乾杯!!」
「「「「「「「「「「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」」」」」」」」」」
カチャーン!!!
グラスを上げて乾杯する。