元姫と隠された真実Ⅲ


「はい、終わり。」

そう言って、包帯を切り終えた帝は微笑む。

「あんまやりすぎるなよ。」

私の事を心配してくれているのであろう声色でそう言われる。
私は少しの間黙り込んだあと、「うん…。」と小さく頷く。
帝はそんな私を見て少し悲しそうな顔をしながらもなにも言わなかった。

「暫くぶりだな。沙羅。」
「できればもう、来たくなかったけど。」

なんて、皮肉を込めて言うと帝は優しく私の頭を撫でた。

「沙羅、今度こそ俺等で頑張ろうな。」

力強い、帝のその言葉に私は頷いた。


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