Until the sun appears 〜 暗い世界で 〜
私の様子に違和感を感じたのか、
質問をされた。
「なにも、ない。続けて」
言葉を何とか発し、男の声に耳を傾ける。
「…わかった。
でまあその龍神なんだけど、全国NO.1の暴走族で、そのトップ、総長がそこの黒髪の人、那須川駿斗。」
ドクンッ。
自分が、激しく動揺しているのがわかる。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…
心臓の音が乱れ、どんどん加速していく。
体に嫌な汗をかき、頭の中が闇に覆い尽くされる。
「…ごめん、やっぱ無理。
体調悪いから、抜けるね」
「えっ、ちょ…」
男が止める声も遠くに感じる。
さっき言った言葉を最後に、
私は屋上を立ち去った。