独占本能が目覚めた外科医はウブな彼女を新妻にする
そう聞かれても初めてのことばかりで、どう答えればいいのかわからない。
言葉に詰まっていると、樹さんに顔を覗き込まれた。
「すごく感じたんじゃない?」
私を見下ろす瞳が、やわらかな弧を描いた。
そ、そうか。耳たぶを甘噛みされて“感じて”しまったんだ……。
羞恥を覚えて、なにも言えずに視線を逸らした。けれど甘い刺激が再び耳に走る。
「んっ……ダメ……」
嫌じゃないのに、拒否する言葉が口から勝手に出てしまった。それでも私を組み敷く力は、少しも弱まらない。
このまま耳を攻め続けられたら、どうなってしまうのだろう……。
不安を感じていると、彼の手が背中に回り込み、胸の締めつけから解放された。
えっ?
スウスウする胸もとに視線を向ける。
う、嘘でしょ……。
ブラジャーのフォックをはずされ、シャツがめくり上がっている自分の姿に驚き、声も出せずに固まってしまった。
覚悟を決めていたとはいえ、自信のない体を見られるのは恥ずかしい。
「……いや」
慌てて胸を隠そうとしたとき、大きな手の中に小さな膨らみがすっぽりと収まった。
「かわいい……」
樹さんがポツリとつぶやき、唇を寄せる。けれどその動きがすぐにピタリと止まった。