となりに座らないで!~優しいバレンタイン~
「いやー。めでたい。広瀬一也三十歳目前に、初恋かー」
猛が、勝手にグラスを上げ、しみじみと言う。
「ふざけやがって! だいたいお前らだって、まともに女と付き合った事ないだろうが。知った面するな!」
すると猛が突然、姿勢を正した。
「実話な…… 俺、結婚しようと思っとる」
「はああああーーー」
俺と真治の声が静かな店の中に響き渡った。
「いやー。俺さー、マジで惚れちまった女がいるんよ。俺の工場、一緒にやって行こうって言ってくれたんだ。俺、あんな真っすぐな女初めてでさー」
猛だって女にはもてる。今まで、特定の女なんて居なかったはずだ。綺麗な姉ちゃんと遊んでばっかりだ。俺も人の事は言えなないが……
だが、手にしたグラスを見つめている猛の顔は、俺が見てもかっこいいと思える男の顔だった。
猛とは長い付き合いだが、こいつのこんな真剣で真っすぐの目を見たのは初めてだ。それだけで、猛が本気だって事が分かる。
なんだか嬉しい気持ちと、自分が置いてかれたような複雑な気持ちがした。
「まあ一也、もう一度、山ノ内建設とやらに行って来い。そうすりゃ、分かる事もあるさ」
猛が、先輩面して偉そうに言った。
「そうだな、行ってく見るしかないんじゃねえか。まあ、猛もめでたい事だし、とりあえず、乾杯しようぜ!」
俺達は、カチンッとグラスを交わした。
猛が、勝手にグラスを上げ、しみじみと言う。
「ふざけやがって! だいたいお前らだって、まともに女と付き合った事ないだろうが。知った面するな!」
すると猛が突然、姿勢を正した。
「実話な…… 俺、結婚しようと思っとる」
「はああああーーー」
俺と真治の声が静かな店の中に響き渡った。
「いやー。俺さー、マジで惚れちまった女がいるんよ。俺の工場、一緒にやって行こうって言ってくれたんだ。俺、あんな真っすぐな女初めてでさー」
猛だって女にはもてる。今まで、特定の女なんて居なかったはずだ。綺麗な姉ちゃんと遊んでばっかりだ。俺も人の事は言えなないが……
だが、手にしたグラスを見つめている猛の顔は、俺が見てもかっこいいと思える男の顔だった。
猛とは長い付き合いだが、こいつのこんな真剣で真っすぐの目を見たのは初めてだ。それだけで、猛が本気だって事が分かる。
なんだか嬉しい気持ちと、自分が置いてかれたような複雑な気持ちがした。
「まあ一也、もう一度、山ノ内建設とやらに行って来い。そうすりゃ、分かる事もあるさ」
猛が、先輩面して偉そうに言った。
「そうだな、行ってく見るしかないんじゃねえか。まあ、猛もめでたい事だし、とりあえず、乾杯しようぜ!」
俺達は、カチンッとグラスを交わした。