となりに座らないで!~優しいバレンタイン~
俺の胸は狂ったように、激し鼓動を打ち始めた。
どうすりゃいいんだ?
俺は、咄嗟にスマホを出し、真治の名をスライドさせた。だが、真治は出ない。忙しい時間なのだろう。
俺は、篠山の顔が見える位置へ移動した。
篠山の近くに近づくと、俺のスマホが激しく着信音を鳴らした。慌てて、スマホをポケットから出すと、真治の名を表示している。スマホを耳に当てながら、篠山の姿に目をやると、ピクリと肩を動かした彼女の目から、一滴の涙が頬を伝わって落ちた。
俺の胸を言いようのない苦しさが襲った。
この時は分からなかった、これが愛おしいという想いだと……
「もしもし」
「一也か? どううした? 今めちゃくちゃ忙しい…」
「彼女がいるんだ」
俺は、真治の言葉を遮るよう言った。
「はあ? どこに?」
「公園だ」
「何しているんだ?」
「ベンチに座って、チョコ食って泣いてる……」
「なっ…… いいか一也、これは非常にマズイ事態だ。だが、もう二度とないチャンスでもある」
「どう言う意味だ」
「彼女は、お前と面識あるんだよな」
「ああ……」
「いいか…… もし、お前が彼女の全てを受け止める覚悟があるなら、彼女に声をかけろ。
そして、俺の店へ連れてこい。俺はお前に全力で協力する」
スマホは切れた。
俺は、真治の質問に答えながら、ずっと彼女の姿から目が離せなかった。俺には、彼女をこのまま公園のベンチに置き去りにすることは出来なかった。
ただ、それだけだ……
どうすりゃいいんだ?
俺は、咄嗟にスマホを出し、真治の名をスライドさせた。だが、真治は出ない。忙しい時間なのだろう。
俺は、篠山の顔が見える位置へ移動した。
篠山の近くに近づくと、俺のスマホが激しく着信音を鳴らした。慌てて、スマホをポケットから出すと、真治の名を表示している。スマホを耳に当てながら、篠山の姿に目をやると、ピクリと肩を動かした彼女の目から、一滴の涙が頬を伝わって落ちた。
俺の胸を言いようのない苦しさが襲った。
この時は分からなかった、これが愛おしいという想いだと……
「もしもし」
「一也か? どううした? 今めちゃくちゃ忙しい…」
「彼女がいるんだ」
俺は、真治の言葉を遮るよう言った。
「はあ? どこに?」
「公園だ」
「何しているんだ?」
「ベンチに座って、チョコ食って泣いてる……」
「なっ…… いいか一也、これは非常にマズイ事態だ。だが、もう二度とないチャンスでもある」
「どう言う意味だ」
「彼女は、お前と面識あるんだよな」
「ああ……」
「いいか…… もし、お前が彼女の全てを受け止める覚悟があるなら、彼女に声をかけろ。
そして、俺の店へ連れてこい。俺はお前に全力で協力する」
スマホは切れた。
俺は、真治の質問に答えながら、ずっと彼女の姿から目が離せなかった。俺には、彼女をこのまま公園のベンチに置き去りにすることは出来なかった。
ただ、それだけだ……